最近、名古屋市のある社会福祉法人様からチームビルディング研修のご依頼をいただき、昨日オンラインでヒアリングを行いました。
そこで、「チーム力が不足している時にありがちな課題」が見えてきました。
ちなみに、同法人は以前私をある公開講座の講師として招いて下さったことがあります。
その際のご担当者が今回の研修のご担当者に、「井坂さん、いいよ」と勧めて下さったそうです。
さて、写真はその際に取ったヒアリングシートの記録です。
「チームビルディング研修をお願いします」「リーダー育成研修を」と、初めからテーマが決まっているご依頼でも、「はい、わかりました」と何も聞かずに定番メニューを差し出すことは、私にはありません。
個別の状況や困りごとはクライアントによってもちろん違いますので、必ず詳しい状況、特に「どんな問題があるのか?」を聞き出します。
意外と、相談してきた方自身、それを最初から明確に伝えられないことがよくあります。
今回もそうでしたが(失礼????)、質問を変えて詳しくお聞きしていくと、こういう事でした。
チームで動いているのに、大事な情報が共有されていないことがある。
「わかっていればより良い対応がでたのに」ということが時々ある。
会議で、何か相談事や意見はないか?と聞いても何も出てこない。
お互いの心理的距離がまだ遠い、安心な場になっていない感じがする。
チームワークには「情報共有」は必須の条件ですね。
それも、タイムリーに共有されることが大事です。
チーム力がまだ育っていない時、大事な情報をお互いに伝えることが抜け落ちたり、遠慮して伝えないということが起きがちです。
さて、ヒアリングでは、さらに、これまでの対策、そして、目標、受講者の上司が研修にどう関わるか等をお聞きします。(研修前後の上司と受講者のコミュニケーションも、研修効果を持続させるために重要です)
今回の終了後の目標(状態)をお聞きしたところ、
① 職員同士の心理的距離が縮まり、仲間意識が強くなる。
② 風通しがよくなり、大事な情報を共有するようになる。
③ 会議で困りごと、意見を自由に言えるようになる。
と、ご担当者はお答えになりました。
それによって、チーム力が上がり、現在法人として狙っている事業提案が取れる、という事が目下の最終的な目標です。
こういう明確な目標があると、やりやすいですね。
「みんなの力を合わせる必要がある」チャレンジしがいのある目標を持つことも、チーム力を高める条件です。
以上のように、要望をお聞きした上で、私からは、以下のような内容をご提案しました。
⒈ まず心理的安全性の向上を図り、お互いのことや思いを知り合うワーク
⒉ 情報共有の大事さ、協働の大事さを実感できるゲームアクティビティ
⒊ そのふりかえりからの教訓の抽出
⒋ チームづくりのノウハウの講義
⒌ 職場での具体的な取り組み、仕組みを考えるディスカッション
また、会場について、当初は2カ所に分かれている事業所をオンラインでつないで実施するか、完全オンライン実施をお考えでしたが、「チームビルディングなので、対面で1ヶ所に集まった方がいい」とお勧めしました。
やはり、チームビルディングには関係づくりが要ですので、顔を合わせる、一緒に同じ場所で時間を過ごすということの効果を大事にした方がよいと思います。
ご担当者は「そうですね。場所を探してみます。頼んでよかったです」と仰ってくださりました。
この研修は8月に実施される予定です。
また結果をご報告します。
皆さんも、チームづくりにお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!