心理的安全性の高め方〜話しやすい会議にするコツ(4)少人数化

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

「意見を出してもらえない」と日頃会議でお悩みのみなさん、
話し合う人数」のことは考えたことがおありでしょうか?

これが見過ごされがちな、結構重要なファクターなのです。

心理的安全性を高め、話しやすい場にする工夫として、「少人数化」はとても効果のある方法です。

人数が多いと、発言の機会が減ることもさることながら、心理的距離や緊張感が増えて話しにくくなります。

よくある「ロ」の字型の座席配置。
あれは人数が増えれば増えるほど、距離ができて話しにくいですよね。
自由闊達な議論はどうしてもしづらくなります。

ですので、一つは、そもそもの会議の参加者数をできるだけ必要最小限に絞ること。

もう一つは、参加者を一時的に少人数グループに分けることです。
2人、または3人が望ましいです。

こんな感じです。

まずは一人で考えてもらう(1分程度)

隣の人とペアになり、意見を聞き合ってもらう(3〜5分程度)

2人で出た意見を全体に発表してもらう

1人→2、3人→全体 の流れで時間を区切って進めます。

どんな人でも、2、3人だったら気軽に話せます。
(これでも話せない人を見たことは、私の経験ではありません)

先日も、ある会合に参加していたところ、これが役に立ちました。

意見交換の時間に、16人いた参加者を司会の方が8人ずつに分けようとしました。

一応少人数化しようとしていたのはいいのですが、1グループ8人はまだ多いです。
(討議時間も20分程度しかありませんでしたし)

私が「4人ずつにしませんか?」と提案して、4人×4つのグループ分けとなりました。

後で全体発表したらたくさんのアイディアが出てきて、
「今まで全然意見出なかったのに〜、嬉しい〜」と司会の方から喜ばれました。

1グループにはどんな人数が最適なのか?
という質問をよく受けますが、
基本は2〜4人で「最大でも6人」と、経験上思います。

場の人数や目的によっても違いますが、
10人前後のミーティングで、話しやすさを優先するなら「ペア」で。

知恵出しを優先するなら「3人」に。

もっと大人数で、かつ多様なアイディアを出したい場合や交流を大事にしたい場合は、
多様性を大事にして「4人〜6人」がいいと思います。
(属性や経験が異なる編成にすればさらにいいでしょう)

とにかく、少人数化は誰でも簡単にできることで効果が高いので、参加者が緊張している場合や行き詰まった時に使うことをお勧めします。

みなさんの会議を話しやすくするために、お役に立てば幸いです。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。