あなたの職場では、どれぐらい「本音」で話ができていますか?
ある調査によると、半数以上の人が「職場で本音・本心をほとんど話していない」と答えています。
(株)パーソル総合研究所「職場の対話に関する定量調査」
この状態がどういう結果をもたらすでしょうか?
周囲への信頼感や仲間意識が持てず、モチベーションが高まらない。
知識・技術が共有されない。
問題が指摘されず、業務が改善されない。
ということで、結局「生産性が向上しない」という結果をもたらすのではないでしょうか。
今、クライアントの一つの中小企業様で、ある部署の「チームづくり」をご支援しています。
やはり、本音での対話が乏しく、いわゆる「ぬるい職場」になってしまい、業績が低迷しています。
第1回目のミーティングではこんな対話の場を設けました。
⒈ 今まで仕事で嬉しかったこと、自分が頑張ったことを語り合う
⒉ お互いの良いと思うところ、感謝したいことを伝え合う
⒊ このチームの良いところを挙げる
⒋ このチームの「惜しい」ところを挙げる
⒌ ありたい「チームの姿」を言語化する
⒈ からは、「当たり前のことを当たり前にやって、お客様から信頼されてきた」ことが共通の文化であることがわかりました。
⒉ からは、お互いの個性や得意なことがちゃんと他の人に見えていることがわかりました。照れくさいながらも「こういう褒めが必要なんだ!」と喜んでいました。
⒊ からは「仲の良いところ」等、
一方で、⒋ からは「向上心の不足」「ノウハウ不足」「情報共有」等、自分たちの弱みをきちんと自覚し、正直に向き合っていました。
そして、⒌ では、強みはそのままに、弱みを克服した「こうありたいチーム像」が言葉としてまとめられ、進むべき方向性が見えてきました。
対話の過程では、会社に対する不満や、自分たちの状態の原因を外側に求める「他責」の発言も複数ありました。
それに対して、「わかるけど、この場の趣旨は自分たちのことを考えることじゃない?」とたしなめる声がリーダーから出て、雰囲気が前向きになりました。
どんな声であれ、本音を語り、受け止めあったことに意義があり、だからこそ、色々不満はあっても、自分たちをふりかえり、みんなで前を向いて進んでいくことができるのだと思います。(参加者の皆さんもそう仰っていました)
具体的な対策の議論はこれからですが、まずは同じ方向に向かって進むきっかけづくりができました。
こうして、まずは関係づくりから始めて、少しずつ、ステップを踏んで進めていきます。
コンサルタントや講師が「業績の向上にはこうすべきです」と「答え」を助言するのは簡単ですが、
それは、技術レベルでは有効かもしれませんが、当事者が「自分ごと化」するには不十分です。
やはり、各自が思っている「本音」を出し合い、
自分たち自身と向き合い、
望む状態「本心」を明確にする、
という対話のプロセスが、根本的な組織の変化には必要です。
社員の本音を聞けていないかもと思う経営者の皆さん、そのような場を設けてみてはいかがでしょうか?
進め方がわからないと思う方に、こちらのセミナーをご案内します。
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