【事例】チームビルディング研修(8/17):愛知県内社会福祉協議会様

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

ご依頼の内容〜チームワークに課題

先日、愛知県内のある市の社会福祉協議会様からご依頼をいただき、25人の職員の皆様に対して「チームビルディング研修」を行いました。

社会福祉協議会は、広く地域の社会福祉全般の課題解決に携わっている組織で、多様な住民を支援し、また、多様な関係者と連携されています。(実は、私自身、住んでる町の福祉推進員として社協さんとは関わりがありますのでわかります)

職場では情報共有はじめ職員同士のチームワークが欠かせないはずです。

ご相談下さったご担当者のお話では、「担当の分野と地域でチームをつくって動いている。人間関係はいいが、時々情報共有が抜けて、やれるはずのことがやれていなかったりする。チームで動くという意識を高めたい」と、チームワークに課題があるとのことでした。

研修の内容〜チームビルディング 7つのポイント

研修で使用したスライド「チームづくり 7つのポイント」

研修では、「強くてあたたかいチーム」をキーワードに、そうしたチームをつくるための「7つのポイント」を紹介した上で、それぞれのポイントを体験的に学べるパズルゲームやグループワークを行いました。

一口にチームビルディングやチームワークと言っても、何をしていいのか、
どうなることがいいチームなのか、漠然としていて捉えどころがないと思いませんか?

具体的に分解すると、やるべきことが見えてきます。
私は、以下の7つのポイント(条件)をお伝えしています。

⒈ 信頼関係 … 何でも話せる「心理的安全性」の高い関係、お互いを信頼できる関係を築いていくことです。そのためには「知り合う」「認め合う」「聴き合う」というコミュニケーションが不可欠です。

⒉ 目的・目標の共有 … 「何のために」という仕事や組織の意義と、「いつまでに何を」という具体的な目標を共有すること。そのためには、リーダーだけがそれらを決めるのではなく、みんなで目的・目標について対話することが必要です。

⒊ 情報共有 … 目標と行動を決めるには、情報が必要です。必要な情報を公開して、リアルタイムで共有すること。そのためには、情報を「可視化」する手段や仕組みが必要です。

⒋ 役割分担 … 誰が何をするのか、漏れダブりなく分けること。指示系統を明確にすること。各自の強みを活かすこと。それぞれの力が最大限発揮されるための「分担」を明確にすることが必要です。

⒌ 相互支援 … 困っている人を助けること、助けを自ら求めること。また、そのために、助け合いがしやすくなる仕組み・ルールをつくっておくこと。これがなければチームとしての成果が高まりません。

⒍ 本音の対話 … 問題について突っ込んだ話し合いができること。単に雑談できる「仲良し」ではなく、「これはおかしいのでは?」「私は違うと思う」等と、率直で建設的な意見交換ができること。本当の意味で「チーム」になるために不可欠な要素です。

共同学習 … 成功体験、失敗体験をふりかえって学びを引き出し、共有すること。そのために、一対一でもグループでも「ふりかえりミーティング」を継続的に行ったり、勉強会を開くなど、「共に学ぶ。学び合う」機会を持つことがチームとしての成長を促します。

その中でも、⒈信頼関係では、「認め合う」ためにお互いの良さを伝える「褒めシャワー」というワークを、⒉ 目的・目標の共有と⒊ 情報共有については、それらの大切さが体感できる「パズルゲーム」を行い、他のポイントについては、それぞれの現場での課題と解決策をグループディスカッションで対話していただきました。

受講者の声

受講した25人の皆様からはご好評の声をいただきました。
その一部をご紹介します。

自分が望むチームの姿を自分のチームで共有することで皆が何を望んでいるかを把握することが大切だと感じました。また、ポジティブ・ストロークは日常的に意識することで職場内の雰囲気にも良い影響があると感じました。


 ワークを交えての実践があったため、よりわかりやすい内容でした。やはり良いチーム形成のためには風通しの良い人間関係が不可欠なので、今後職場でも、周りの状況をみる、声かけをするなどのコミュニケーションをとることを意識的にすぐ実践してきたいです。
 また、困った時に助け合えるように、声かけもそうですが、困ったアピールがしやすい職場にするためにも、まずは自分から困ったアピールができるようにもなりたいと思います。

(同法人M.N様)


・「強くてあたたかいチーム」というキーワードがわかりやすかったです。

・チームビルディングの要素を分解して見直すことで、自分が不足と感じているところ、力を入れていきたい領域を具体的につかむことができました。

(同法人K様)


チーム作りについて、ここ最近は講師側であったので、“しまった!こんなに楽しい伝え方があったのを早く知りたかった”という印象です。(笑)

(同法人K.Y様)


・グループワークが多く、とても分かりやすい内容でした。

・パズルのワークはチームで取り組むことの大切さが分かりました。「1人1コではなく、チームで5コ作る」という言葉が印象に残りました。自分一人の仕事が終わったから満足するのではなく、全体を見渡して相互支援ができるようにしていきたいと思いました。

・ポジティブに人を見て、少しでもステキだなと思ったら口に出して相手に伝えることが大事だと思いました。

(同法人S様)

・普段同じ部でも一緒に仕事をしていないメンバーでしたが、褒めシャワーで良さを伝えたり、言葉にすることで、不安が和らぎ、いろいろな意見を言い合うことができたと思います。

・チームビルディングゲームを通じて、いかに対話することが大事かを学びました。成功した時の嬉しい気持ちがメンバーで共有できて、とてもよかったです。


所々ワークを織り交ぜながら楽しく学ばせていただきました。特に正方形を作るワークは、他の人とコミュニケーションを取るのと取らないとで、成果が大きく変わることを実感しました。同じ部署の人とのコミュニケーションを大切にしたいきたいと思います。

チームビルディングは外部の力を活用して

チームビルディングは、どんな組織、企業でもモチベーションを高め、力を発揮するのに大切な取り組みです。

ただ、多くの人が関わるだけに、どう進めていいのかわからないという声をよくお聞きします。
また、望むチームの姿やお互いへの思いなど、「普段話せていないことを話す」にもきっかけが必要です。ですので、チームビルディングには外部の力を活用し、話し合うきっかけを作った方がいいと思います。

チームは育てたいが、自分一人では難しい、とお感じの経営者、管理職の皆様。
是非、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。