教える人が言ってはいけない5つのNGワードとは?





人に何かを教える時、
「イラッ」としたことはないですか?


「また同じことを間違えている…」
「前にも言ったのに、また聞いてきた…」
「ちゃんと聞いているのかわからない…」


こちらの思うように覚えてくれない時、
ついイライラしてしまうことがありますよね。


それだけならまだいいのですが、
うっかり余計な言葉を言ってしまうと、
相手が萎縮してしまい、余計にできなくなってしまったり、
教える人に対する信頼を失ってしまったりと逆効果です。


特に、新入社員等、まだ何も知らない人を教育する際に
言うべきではないという言葉があります。


そのベスト5とは?


第5位 「適当でいいから、とりあえずやってみて」
   
    「適当」「とりあえず」では、初めての人には何もわかりません。
    アバウトな指示ではなく、やってほしいことを明確につたえなければいけません。     


第4位 「なんでできないの?」

    初めての人ができなくても当然です。
    この「なんで?」は、できない原因を分析するのではなく、単に相手を責める質問です。
    向けるなら、自分自身に向けて「なんでできないのだろう?」と自責すべきでしょう。


第3位 「いちいち聞かないで自分で考えて」
    
    新人が自分で考えられる範囲は限られています。
    たとえ一度伝えたことでも、忘れていたらもう一度伝え、
    「それはここに載っているよ」等、調べ方も教えてあげるといいでしょう。


第2位 「もういいわ。やっとくから」
    たとえ思うようにできなかったとしても、こんな風に言ったらやる気を失わせてしまいます。
    根気強く、「もう1回やってみて」とトライさせ、できたことを褒めましょう。


第1位 「さっきも(前にも)言ったよね」 

     これが一番、つい言いがちではないでしょうか?
     言われた方は萎縮してしまうでしょう。

     初めてのことを教わる時、人間は一度で覚えられるとは限りません。
     内容が複雑になればなるほど、忘れたり、わからなくなります。
     教える人は、むしろ、「人は一度では覚えられない」という前提に立って、
     繰り返し言ってあげる必要があると思っておきましょう。


いかがでしょう?

あなたは言っていませんか?
御社の社員は言っていませんか?

言葉一つで、相手を落ち込ませることもできれば、やる気にすることもできます。

ぜひ、教える際の「言葉」を見直してみてください。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。