先日、ある介護施設のフロアリーダーの皆さんを対象にした
チームビルディング研修を行いました。
この研修の「ミソ」は、実は、研修当日の内容もさることながら、
事前課題として出した「スタッフとの対話」の実施、にあります。
スタッフ3、4人とミーティングを行い、簡単に言えば、
「今のチームの状態」について率直な意見をもらって下さいというお題です。
普段はやりにくいでしょうが、研修の課題だからと言えばやりやすくなりますね。
そうすると、リーダーが気づけなかった不具合や、一人一人の思いを聞くことができ、
口々に「話し合うことの大切さがわかった」という気づきを得られていました。
(上手くいっているチームはそれが確認でき、「いいチームだなぁ」という実感が得られて、
さらに前向きになれるという効果がありました。)
コロナ禍で、ミーティングを開かない介護施設や企業が増えていると聞きます。
感染予防のためはわかるのですが、それが「対話を避ける言い訳」になっていないか?
と気になります。
コロナ禍の影響で業務が増加・複雑化したり、直接のコミュニケーションが減る今は、
人の心がささくれ立ちやすい状態です。
そんな時こそ、意識的に対話の機会を持ち、みんなの気持ちを一つにしていく努力が必要です。
・マスクと距離等で対策をした上でミーティングを行う。
・または、スタッフ一人一人と一対一の対話を行う。
・または、ノートやボード、オンラインツール等でしっかりと意見交換する。
等、コロナ禍でもできる対話の工夫は色々あります。
人の心がバラバラになりやすい今だからこそ、
対話でチームづくりをしていただきたいと、あらためて思います。