【受講者募集中】
十六総合研究所主催
「新任管理職のための新リーダーシップセミナー」
6月23日(火)13:30〜16:00(オンライン開催)
※管理職に限らず、どなたでもご参加いただけます。
お申し込みはこちらから。
部下の意見を聞こう、社員の意見を聞こう、メンバーの意見を聞こう。
そう思う経営者、管理職等のリーダーの方には「ファシリテーション」を学び、生かそうとしている人が少なくありません。
確かに、「聞く」こと、傾聴することはコミュニケーション、人間関係づくりの上でとても大事です。
今までやっていない方には取り組んでいただきたいです。
ただし、気をつけていただきたいことがあります。
「聞く」ことに注意が行き過ぎると、自分のことを言わずに「質問ばかりする」という現象が起きたります。
以前、私がいた職場で、「いい人なんだけど、ちょっと困るなぁ」という人がいました。
その方とは、よくこんな会話になりました。
「井坂さん、ちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう?」
「井坂さんは、○○はお好きですか?」
「は?えっと…」
「△△についてはどう思いますか?」
「いや、そう言われても…なんのことですか?」
「あ、実は、今度こんな企画をやろうと思っているんですが…」
その方はファシリテーションをかじっていましたので、おそらく、質問をすることが大事だし、「聞く」ことが相手を尊重していることになると思っていた節があります。
表情も、わざとらしいぐらいにこやかにしていました。
でも、私は逆に、いつも内心苛立っていました(笑)。
相手の意図がわからないまま質問されるからです。
「まず質問の意図や目的を言ってよ!」と思っていました。
つまり、この人は、自分を開くより先に、相手を開かせようとしていたわけです。おそらく無意識でしょうが。
でも、相手に開いてほしかったら、自分が先に開かないといけません。
自分の思い、なぜそれをしたいか、どうしたいのか、そういった思いを先に自分が伝える。
迷いや不安があれば、それも含めて正直に伝える。
そうして自分を先に「開く」ことで、相手も安心し、上手くいけば共鳴し、心を開いて自分の考えを話してくれるでしょう。
外部の職業ファシリテーターならともかく、組織・集団のリーダーであれば、何をするにせよ、メンバーの「共感」を得ていくことが不可欠です。
そのためには、まず自分が率直に思いを語り、時には弱さも見せて、「開く」こと。
その上で、「あなたはどう思う?」と「聞く」こと。
その順番を間違えないでいただければと思います。
自分自身を開かない人に、誰も心は開きません。
リーダーとは率先する人。
まず、自分から開きましょう。
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!