会議をしていると、こんな発言が出てきませんか?
「いや、それはいいと思うんだけど、難しいよね…」
「予算的に厳しいよね」
「やる人がいないよね」
「時間がないよね」
要するに、「それは無理」という意味の否定的発言。
特に、「金がない」「人がいない」「時間がない」は、「3ない」と私が呼んでいるもので、よく出てきます。
本当によく考えられた上で根拠があるならいいのですが、大抵は誰かの意見に「即答」で出てきます。
「即答」は、一見賢いかのように思われがちですが、本当は「考えていないだけ」だったりします。
こんな時、ファシリテーター(進行役)や参加者は、気圧されて黙ってしまいがちです。
そして、雰囲気がネガティブになってしまいます。
しかし、意見に少しでも可能性があるなら、ちゃんと検討しないともったいないです。
ですので、ファシリテーターとしては、こんな時、こう返します。
「予算はいくらぐらいあればできそうですか?」
「今いる人で、どうやったらできますかね?」
「時間はどれぐらいかかりそうですか?」
可能性の方に目を向けた質問をするのです。
「リフレーミング」と言ったりします。
実際あったのですが、業務のルール変更を教育するのに「時間がない」と言った人に対して、
「時間はどれぐらいかかりそうですか?」と私が聞いたところ、
「…15分かな」。
拍子抜けしました。
「その15分、どこかで取れませんか?」
「…朝礼の時になら、できるかも」
ということで、話が進みました。
「無理、難しい」「◯◯がない」という否定的発言が出たら、そこで止まってしまわないように。
「どうしたらできるか?」の方向で質問を返しましょう。
そして、一旦は検討してみましょう。
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