御社の新入社員教育、計画性がありますか?

組織づくりと人材育成のことなら、実績あるファシリテーターにお任せを。自走型組織、自律型組織への組織変革、組織開発、チームビルディング、リーダー育成、社員教育、会議・ミーティングの活性化をプロのファシリテーションの技術で実現します。心理的安全性を向上させ、社員の主体性とやる気を引き出し、持続的に発展する強い組織づくりを伴走支援します。神戸を拠点に関西、東海、岐阜県、全国で対面・オンラインでの研修に対応しています。

先日、ある事業所で「メンター育成」の研修に登壇しました。

新入社員を教育する役割を与えられた社員(基本は2年目の方)に対する「上手な教え方」の研修です。

そうした研修を行う目的には、新人の「離職防止」や「エンゲージメント向上」があります。

ご多分に洩れず、その事業所でも若手の早期離職が問題になっているからです。

こうした研修に取り組む事自体は素晴らしいと思います。

ですが、受講者と会話するうちに、あることに気がつきました。

それは…「何を教えたらいいかわかっていない」受講者が多いことです。

上司からも何も言われていません。

つまり、「組織としての教育の計画性がほぼない」ということです。

  「では、新人さんはどうしているんですか?」と聞くと、

  「座って指示を待っていて、やることができたらやってもらっています」と。

…こんな非効率な教育では、先が思いやられます。

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教育の計画性とは、以下のことを決めておくことです。

何を・いつ・誰が教えるか。
どんな基準に、いつまでに到達してもらうか。

それらをできるだけ具体的に、数値も含めて明確にすることです。

そして、「何を」の内容には大きく以下の三つがあります。

意識・知識・技術 です。

  意識:顧客意識・プロ意識・チーム意識

  知識:一般知識、業務知識、業界知識

  技術:一般技術、専門技術 

大事なことは、新人教育をメンター(教育係)任せにせず、職場全体で取り組む事です。

新人にとって、メンターが相談相手として決まっていることは大事です。
が、新人と職場の人たちとの関係づくりという意味でも、全員が先生役になることや、教える内容についてのアドバイスをすることが必要です。

人手不足の中、新人教育は、益々重要になっています。

上司・先輩が相談相手になりながら、教育計画を立て、上手に育てていきましょう。

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この記事を書いた人

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井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員/ファシリテーター・人材育成コンサルタント。一人一人が主体的に動いて協力する「共創型組織」づくりの対話支援と研修を行っています。東京大学文学部卒。NHKディレクター、JICA、コンサルティング会社等を経て創業。神戸市在住。