「岐阜でファシリテーターはいないかな…?」
今日は、岐阜県内のある市立中学校様から御依頼を受け、
ファシリテーション研修のご相談を伺いに行って参りました。
何でも、インターネットで岐阜県内のファシリテーション専門家を
お探し探しになっていたところ、私のウェブサイトを見つけたそうです。
(サイトを出し、更新していた甲斐がありました????)
以前は名古屋から講師に来てもらったことがおありなのですが、
「もっと近くでいい人がいないかな」ということで検索され、早速お電話を下さりました。
御用命はどこからでも嬉しいですが、やはり地元岐阜の方からだとより嬉しいです。
密着して継続的にご支援することもできますので。
授業にファシリテーション力が必要
さて、一口に「ファシリテーションを教えて欲しい」と言われても、
「わかりました。では、こういう研修を、この金額で」と答えるわけにはいきません。
(もしそういう対応をしている人がいたら、プロとしての品質を疑います)
具体的に誰が、どんな場面で、どんな事に困っているのか?
これを詳しくお聞きしないことには何も答えられません。
ということで、1時間半、ほぼ8割私がお話を伺う時間になりましたが、
校長先生のお話でまずわかったことは、私の知識以上に公教育の現場でも
「生徒主体」の授業が求められていることでした。
生徒の関心や疑問を引き出し、それを解決するための方法や答えを生徒同士で
一緒に考え、議論することを促す。
私が企業研修で行っているような「参加型学習」「協同学習」と呼ばれるスタイルです。
そして、この学校では、国の指針に真摯に応えようと校長先生自らファシリテーション等を学び、
「発問の仕方」等を考え、教員の皆さんに普及していたのでした。
それでも、生徒が活発に発言しない、疑問を持たない、授業の「満足度」が向上していない等のお悩みを抱えておられました。
本当のお困りごとは…?
校長先生のお話では、生徒に対する「発問の仕方」が問題視されていたようなのですが、
まだ「核心」に触れていない気がしました。
次第に、上手に授業ができている先生の話に移ったところ、
その先生の何がいいのかを詳しくお聞きすると、「生徒同士が教え合う仲間関係を
上手くつくれている」ということでした。
相手が苦手なところを言っても大丈夫で、こうしてみてはとアドバイスが言え、受け止め合える関係。
思うことをどんどん言い合い、聞き合うことができる関係。
そういう関係が他の先生ではできていない、どんな先生の元でもできるといい、
というのが「本当のお困りごと」のようでした。
(まだ他の可能性はありますが、今日のお話の限りでは)
「学び合う関係」をつくる
そこから、私が考え、ご提案したことは
⒈ 研修は、生徒同士の「学び合う仲間」としての関係づくりをねらいとすること
⒉ 既にある先生方の成功体験というリソースを研修で共有すること
⒊ 先生同士が「学び合う仲間」としての関係を研修を通してつくっていき、
その体験を通しての学びを生徒に対して生かしていくこと
でした。
ファシリテーションと言っても、単に知識やスキルを学べばいいというものではなく、
自らの体験を通して学んでいくことが何よりも力になります。
スキルの前に姿勢
ご相談の最後にお伝えしたのは、「どんな質問をすればいいか?」という「技術」の前に、
「どんなあなたが質問するのか?」が「姿勢」が重要ということです。
ファシリテーションやコーチングでは、ついつい「質問」等のスキルに目が行きがちです。
しかし、実際には、聞く人の人柄やどう相手と関わろうとしているのかの
「意図」が非言語表現となって相手に伝わり、影響を与えます。
上手にできている先生は、きっと開放的だったり、受容的だったり、
「相手目線」の姿勢があるのだと思います。
そうした「姿勢」の部分も学び合い、言語化していくとより本質的な研修になります。
校長先生は大きくうなづいてくれた後、「あぁ、ほっとしました。
自分一人で悩まなくてよくなりました」と喜んでくれました。
ということで、今後、教員の皆様への研修を少しずつ継続的に
させていただく運びとなりそうです。
このように、どんなご相談でも詳しくヒアリングをしてその場の状況やニーズを見極め、
それにジャストフィットする研修をカスタマイズしてご提案しています。
それが私の強みです。
教育現場からも、ご依頼・ご相談をお待ちしております。
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