【本日開催】
十六総合研究所主催「新任管理職のための新リーダーシップセミナー」
6月23日(火)13:30〜16:00(オンライン開催)
※管理職に限らず、どなたでもご参加いただけます。
お申し込みはこちらから。
「自分が引っ張っていかないといけないと思ってました」。
管理職向けのリーダー育成研修に登壇すると、受講者の方からよく聞く声です。
「引っ張る」というのは、先頭に立って旗を振り、行き先を示し、やるべきことを指示して人を動かしていく。そんなイメージでしょう。
多分、これが、今までの「リーダー」像だったと思います。
もしこのリーダー像に従うべきだとするなら、その人は「先を見通し、全ての正しい答えを知っている」必要がありますね。
全知全能のような存在。
では、そんな人いるでしょうか?(笑)
多くの人が「リーダー」の役割を必要以上に難しく考えているように思います。
これまでのリーダー像を「支配型リーダー」と呼ぶとすると、今求められているリーダー像は「支援型リーダー(ファシリテーター型リーダー)」だと私は思っています。
その違いを端的に言うと、こうです。
支配型リーダーは「答え」を自分一人で考える。
支援型リーダーは「答え」をみんなで考える。
支配型の場合は実行のみ部下に「やらせる」ことになるので、部下にとってはその答えは自分ごとになりません。
また、リーダーの考えた「答え」が間違っている時は目も当てられません。
一方の支援型リーダーは、「答え」を部下に考えてもらいます。
一対一の場合もあれば、ミーティングでみんなで考えてもらうこともあります。
その機会を率先してつくるのが支援型リーダーの仕事です。
みんなが知恵と力をフルに発揮できるように「支援」する。
その環境と条件を作り出すことに知恵を使うのが支援型リーダーの仕事です。
そのために一番必要なのが「対話」です。
「今、何が問題?」
「どうなるといいと思う?」
「そのためにはどうするといいと思う?」等と問いかけ、考えを引き出していくこと。
自分の考えがあるならそれも投げかけ、命令ではなく、意見交換を通して理解を共有していくこと。
そうして、相手が考え、決めることを促して、自発的な行動を引き出していきます。
手間がかかるように見えるかもしれませんが、その方が結果として「楽」です。
私自身、かつて事務所のマネジメントをしていた時、思いました。
「リーダーの役割って、自分自身が楽できるように持っていくことだな」と。
いちいち指示しなくても、みんながやるべきことをわかっていて自律的に動いている状態をつくること。
そのために、毎朝ミーテイングをして、その日それぞれがやるべきことを話してもらい、齟齬や無駄がないように調整していました。
やっぱり、「考えてもらい、話してもらう」機会をつくることは組織運営にはとても大事なのだと思います。
リーダーが完璧である必要など全くありません。
むしろ、「不完全だから助けてね」と言えるリーダーの方が、周りの力を引き出せます。
対話を通してみんなの活躍を支援する。
そんな風にリーダーのあり方をとらえてもらえたら、誰もがもっと楽にリーダーの役割を果たし、人を生かすことが楽しいと思えるようになると思います。
リーダーに向いてないと思う人こそ、「ファシリテーター型リーダー」に。
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!