今の時代に求められるリーダーとは?
あたなはどのようなリーダーでありたいと思っていますか?
あるいは、どのようなリーダーを求めていますか?
そして、今の時代にはどのようなリーダーが求められていると思いますか?
今企業が求めるリーダー像を調査したアンケートがあります。
中高年世代の転職サイト『ミドルの転職』上で転職コンサルタントを対象に「今、企業が求めるリーダー像」を尋ねたアンケートです(回答者数117名)。
その第1位はどんなリーダー像だったでしょうか?
強いリーダー?
ビジョンのあるリーダー?
管理できるリーダー?
実は、第1位は…
「支援型リーダー」でした。
「支援型リーダー」とは?
「支援型リーダー」とは、一言で言えば、「部下と組織の力を引き出せる」リーダーです。
部下一人一人が主体的に力を発揮できるように促す。
そして、グループをチームとして育て、協力関係を築いて相乗効果を発揮させる。
指示・命令で動かす「支配型」リーダーとも、部下に関わらない「放置型」リーダーとも異なり、信頼関係と対話で部下を導きます。
「サーバントリーダー」や「ファシリテーター型リーダー」とも呼ばれますが、とにかく、「人格」と「コミュニケーション力」を重要な武器として人をまとめていくリーダーと言ったらいいでしょうか。
アンケートの中の「これからのリーダーに求められる力は?」という問いに対する上位2つの回答は以下の通りでした。
「メンバーが活躍しやすい環境を作り出せる」
「職場やメンバーを支援し、目標達成に導ける」
やはり、「人を活かせる」ことが重視されていることがわかります。
時代を表す3つの特徴
今はどんな時代でしょうか?
私は特徴として3点あると思います。
⒈ 変化が速く、予測が難しい時代
→従って、リーダー1人の知識や考えだけでは対応が間に合わず、みんなに主体的に考えて動いてもらう必要がある。
⒉ 創造性が求められる時代
→あらゆる商品・サービスがすぐに「コモディティ化」してしまう時代。オリジナリティや体験価値、または顧客との関係性等、「人間にしかできないこと」「自分たちならではのこと」といった創造性が求められています。それには「知恵を出し合う」必要があります。知恵を出すには、「気楽に率直に話し合える関係」を作る必要があります。
⒊ 「売り手市場」の時代
→ぶっちゃけの話です。人口減少から若者が希少な存在になる中で、採用が困難になっていて、人を大事にしないと辞められてしまいます。丁寧な教育、支援する関わり方が本当に求められています。
こんな時代に必要なのが「人を活かすリーダー」としての「支援型リーダー」です。
その原型である「サーバントリーダーシップ」の理論によると、サーバントリーダーには「10の特徴」がありますが、中でも私が重要だと思うのは以下の5つです。
⒈ 傾聴(Listening)
一にも二にも、部下の話に耳を傾けること。そして、質問で思考と決断に導くことです。
⒉ 共感(Empathy)
部下の悩みや不安を受け止めてあげるとともに、成果や成長を一緒に喜ぶこと。
上下ではなく、横の関係、「ともにいる」姿勢です。
⒊ 説得(Persuasion)
支援型リーダーは「ただ聴くだけ」ではありません。
根拠を持って自分の考えを率直に伝え、立場の力ではなく言葉の力で人を説得します。
⒋ 人々の成長に関わる(Commitment to the Growth of people)
自分を主語にして、部下を「教育」するというよりも、部下を主語にしてその「成長」を「支援」するという視点で関わります。
⒌ コミュニティづくり(Building community)
同じ目標に向かって協力し合える人間関係、高い信頼関係で結ばれた仲間をつくります。
それこそが組織の力の源泉だからです。
そんな「支援型リーダー」を目指してみてはいかがでしょうか。
具体的にどんなことをすればいいのか?
どんなコミュニケーションを取ったらいいのか?
もっと学んでみたいと思った方に、私が近々登壇するセミナーをご案内します。
ぜひご参加をご検討ください。
十六総合研究所主催
オンラインセミナー
「新任管理職のための支援型リーダーシップ講座」
6月21日(水)
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