「どうしたら会議をまとめられますか?」
ファシリテーションを実践している仲間が、先日、社内セミナーで講義した後でこんな質問をされたそうです。
いわゆる「ザックリすぎる質問」です(笑)。
ファシリテーションの本一冊か、1日研修の内容が必要になるでしょう。
みなさんなら、社員や同僚にこう聞かれたらどう答えますか?
「どうしたら営業が上手にできますか?」
「どうしたら製品の開発力が上がりますか?」
「どうしたら部下をまとめられますか?」
等、ザックリすぎる質問をされた場合。
私なら、どうするか?
というと、答えません。
私に言わせれば、こういうのは「すぐに答えてはいけない問い」です。
逆に、「具体的に何に困っているの?」と聞き返します。
そして、焦点が絞れるまで質問し続けます。
どこまで聞くかというと、「場面の映像が浮かぶまで」です。
そこで初めて答えます。
でないと、具体的な答えは言えません。
もし、いきなり答えようとしたら、会議でも営業でも、それにまつわる全てのことを説明しなければならず、そうしようとしてしまうでしょう。
しかし、相手がそれを必要としているとは限らないし、言っても響かないかもしれません。双方にとって、おそらく時間と労力の無駄でしょう。
「漠然とした問いには漠然とした答えしか返ってこない」です。
できるだけ、「問い」の焦点を絞っていくことが課題解決のコツ。
会議のファシリテーションでも、漠然とした問いよりも絞った問いの方が有効です。
例えば、「どうしたら売り上げが上がるか?」よりも「どんなお客さんがこの商品を今一番必要とするだろうか?」等。
絞り方のポイントは、繰り返しになりますが、「映像が浮かぶこと」です。
ザックリな問いから始まってもいいのですが、段々と焦点を絞ったクッキリな問いにしていきましょう。
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!