話の長い人、どうしましょうか?〜ファシリテーターの知恵

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

話の長い人にはどうしたらいいですか?

会議等のファシリテーションに関する質問で、一番多いものの一つがこれです。

私はこういう行動を「演説」と読んでますが、演説にも何種類かあります。
どうしたらいいでしょうか?

⒈ 説明が細かすぎる
  〜言わなくてもいい情報や事情まで説明しようとするパターン

⒉ 的を射ていなくて、話がずれていく
  〜本人も何を言っているのかわからなくなり、しゃべればしゃべるほど焦って長くなるパターン

⒊ 考えながらしゃべっている
  〜元々考えがあったわけではなく、反論、言い訳等を言わずにはいられず、その場で考えながら話すパターン

⒋ とにかくしゃべることが好き
  〜人の意見にすぐ反応して、何かしゃべりたいというパターン

⒌ 同じ話を繰り返す
  〜自分の説を通したい、または、自分が認められていないという意識がある人等が同じ事を繰り返すパターン

等がありますね。

では、進行役であるファシリテーターがどんな対処をしたらよいか?

まず最初に私がお伝えしたいのは、何を言ったらいいかの前に、「どんなマインドを持ったらいいか」です。

やはり、「意図」が大切です。

第一に、
「何もしない」という選択肢はマズイ、という意識を持っていただきたいです。

止めたいんだけど、困ってしまって、躊躇しているうちに時間がどんどん経っていく。

他の参加者はため息ついたり、イライラしたり、内職をし始めたりしている。

そのような状況を放置するのは一番マズいということです。

誰のためにもなりません。

止めると当人に不愉快な思いをさせるのではないか、と不安になるかもしれません。

が、その場で止めることができるのは基本的にファシリテーターだけです。

参加者の立場では、言いづらいのが常です(特に、相手が上の立場の場合)。

自分にはその権限がみんなから与えられている。
みんなのために、この権限は正しく行使しなくてはいけないのだという責任感を持っていただきたいです。

第二に、
「介入」は「支援」である、という意識を持っていただきたいです。

「介入」は、発言を一旦止めて促進することですが、決して相手の邪魔をするわけではありません。

その相手も、自分でうまく話せなくなっているわけですので、そこを気づかせてあげる。そして、整理し直したり、焦点を明確にするチャンスを与える。

そういう「意図」を持つこと。

その意図が持てれば、介入することへの自分の心理的ハードルが下がります。

多くの方が、介入を恐れすぎています。

恐れたまま介入すれば、固い表情で緊張感を伴ってしまい、相手にも抵抗感を与えてしまいます。

あくまで、相手を注意しようというのではなく、スムーズなコミュニケーションを支援しようという意図を持って介入すること。

まずはそういうマインドが、ファシリテーターには大切です。

スキルの前にマインドセットが大事です。

具体的に、何をどう言えばいいか?
というスキルは、また後日。

お読みいただき、ありがとうございます。

今日も良い一日をお過ごしください!

メルマガ登録

週1回程度、役立つ情報をお届けします。よろしければお気軽にご登録ください(解除はいつでも可能です)。

メルマガ登録

週1回程度、役立つ情報をお届けします。よろしければお気軽にご登録ください(解除はいつでも可能です)。

この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。