こんにちは、Mino1ファシリテーションオフィス代表・ファシリテーターの井坂泰成です。
今日から新年度ですね。
異動があったり、新しい人を迎えたり、新しいことを始めたりする時期かと思います。
かく言う私も、今日を機に、ちょっとさぼっていたブログをまた書くことにしました。
今後は毎週月曜日に配信していきます。(宣言しました????)
このブログでは、私の専門であるファシリテーションのことを中心に、組織・地域の中でのコミュニケーションや人材育成のことについて、上手くいくためのコツや私なりの視点・考え方、ご支援した事例等を発信していきます。
皆さんの職場や地域の話し合い、人間関係を円滑にするための参考になれば幸いです。
さて、今日は「会議で意見が出ないのはなぜ?」。
職場の会議、みんな自由に思うことを言っていますか?
できてたら素晴らしいです!
が、多くの職場がそうではないと思います。
私がファシリテーションをさせていただいてきた会社や団体の多くが、そうではありませんでした。
やはり、意見を言うのはトップをはじめ一部の人で、立場が下位になるほど意見を言わない、という傾向があります。
そういう会議に慣れっこになっていると、それが当たり前、組織には上下関係があるのだからそういうものだ、と考えがちです。
でも、そうではない組織もあります。
後から入った若い人が経営について自由に意見を言っている会社もあります。
では、どうして、会議で意見が出ないのか?
と言うと、ファシリテーション術の不足等もありますが、その前に決定的・根本的な要因があると経験から思っています。
それは、「信頼関係の不足」です。
特に、トップ・上位者がメンバーから信頼されていないことです。
私たちの意見をちゃんと聞いてくれない…。
自分の考えを押し付けてくる…。
大事にされている感じがしない…。
と言った風にメンバーが感じている状態だと、心を開いて意見を言うということにはならないでしょう。
そもそも、日常の職場であまり会話もしない、声もかけない、雑談もしない、お互いを知ることもない。
という職場も少なくありません。
これでは、より緊張する会議という場で思うことを安心して自由に話すということはできません。
いわゆる「心理的安全性」が不足しているからです。
人は自分が信頼していない相手に心を開くことはありません。
信頼というのは、この人たちには何を言っても大丈夫、受け止めてもらえる、関心を持って聞いてくれる、と話し手が感じられることです。
会議で意見を自由に出してもらうには、会議の場でなんとかしようとする前に、日頃から信頼関係をつくることが大切です。
言うは易しで、どうすればいいの?と思うかもしれません。
でも、単純なことです。
パソコンばかり見ているのではなく、忙しい忙しいとい言うのではなく、手を止め、声をかけ、相手の話に耳を傾ける、といったことです。
なんでもない会話で信頼関係という土壌を豊かにすると、会議で自然と意見という花が咲くでしょう。
うちは不足しているかもと感じた方は、ぜひお試し下さい。
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