「ねぇねぇ、トニー」と社長が呼ばれる会社~心理的安全性の高い企業の例

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

心理的安全性を高めると、どんな組織になるのか?

色々なパターンがありますが、今日は、最近あるセミナーで知り合った企業さんが面白かったので、ご紹介します。

その会社は、福井県坂井市で靴のネット販売をしている株式会社ザカモアさんです。

社員・パート合わせて従業員30人という小さな会社ですが、全国の心理的安全性の高い企業に贈られる「心理的安全性アワード2022」を、並み居る大手企業を押し退けて受賞しました。

ザカモアさんの何が認められたのか?何に取り組んだのか?と言いますと、

・役職の廃止

・評価制度の廃止

・トップダウンの廃止

等、組織をフラット化するための大胆な改革でした。

ただし、ただ制度を真面目に変えたのではなく、日常のコミュニケーションのレベルで本当にフラットになることを目指しました。

そこで、導入したのが、なぜか「イングリッシュネーム」で呼び合うというルールでした。

社長は「トニー」、役員の女性は「リリー」。

他の社員もみんな自分のイングリッシュネームをつけています。
みんな日本人ですが(笑)。

照れ臭がる人はいたものの、誰も抵抗する人はなかったそうで、このおかげで社長にも「ねぇねぇ、トニー」と提案がしやすくなったそうです。

アワードのプレゼン動画を見せてもらいましたが、社員が全員参加で「自社がいかに働きやすいか、いかに楽しいか、自社の仲間がいかに素晴らしいか」をリレーで語り、その表情からその言葉が本当であることが伝わってきました。

「自分も雇ってほしい」と、一緒に見ていたセミナーの参加者が言ってましたが、私もこんな会社なら働きたいと思ったぐらいです。

そして、大事なことですが、心理的安全性の向上・フラット化の結果、社員一人ひとりの能力が向上し、チーム力が向上して、業績が右肩上がりになったそうです。

ザカモアさんの例はユニークすぎるかもしれませんが、心理的安全性を本気で向上させた時に何が起きるかを示してくれた好事例だなと思いました。

みなさんの職場でできることはどんなことでしょうか?

メルマガ登録

週1回程度、役立つ情報をお届けします。よろしければお気軽にご登録ください(解除はいつでも可能です)。

メルマガ登録

週1回程度、役立つ情報をお届けします。よろしければお気軽にご登録ください(解除はいつでも可能です)。

この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。