地域の中小企業で社内研修や対話支援をさせていただくことがよくあります。
が、正直、「手応えが悪いなぁ」と感じる時があります。
もちろん、私の力量不足という面もあるでしょうが、社員さんたちの「やる気」がそもそも低いと感じられる時です。
そして、そうした社員さんたちに直接話を聞いていくと、見えてくることがあります。
それは、「社長に対して不満を抱いている」ということです。
それも、昨日今日の話ではなく、何年も積み重なった経験の上での話であり、年々悪くなっていることが多いです。
となると、研修も対話支援も、「やらされ」感で参加しているだけです。
一向に、自分ごととして頑張る、目標を達成するという気概が生じてきません。
社長と社員の信頼関係。
これが組織づくりのベースであり、これがないところでは、いくら立派な経営計画や目標管理や評価制度や社員教育を導入しても、成果は出ないでしょう。
ということを、つくづく感じます。
社長さんたちは、自分のあり方、言動を見直し、反省して、社員に協力を仰ぐ。
私のようなコンサルタント的立場の人間は、社長さんに自省を促す。
ということが、社員も社長も幸せな組織をつくっていく上で欠かせないと、自戒を込めて思います。
社員のやる気が低いと経営者が嘆く時、自分が社員に信頼されていないのではと疑ってかかった方がいいでしょう。
トップとメンバーの信頼関係。
どんな組織でも、そこが根本的に大事ですし、私もそれを築くご支援をこれからもしていきたいと心を新たにします。