「あなたにとって理想の職場とは?」
ある会社が行ったアンケート調査が興味深かったので、ご紹介します。
「職場環境の実態に関するアンケート調査」(対象:1200人の男女)
理想の職場とは、
・給料が高い?
・残業が少なく、休日が多い?
・子育てがしやすい?
そんなイメージを持つかもしれませんが、結果はやや意外なものでした。
理想の職場の条件のダントツの第一位は、賃金、有給休暇を退けて、「人間関係が良い」でした。
二位の「良い同僚・上司に会える」も、人との関わりのことなので、「人間関係」と言ってよいと思います。
すると、合わせて、34%の方が人間関係を重視していることがわかりました。
もちろん、このアンケートが全てではないですが、人間関係が理想的な職場の重要な位置を占めていることは、誰しも同意するのではないでしょうか。
私自身も、過去に、マネジメントをする際に人間関係を上手く作れているときは仕事も上手く行き、そうでない時は問題も増え苦しい思いをしました。
ところが、実際には、リーダーさんたちが気にして先に手を打つのは待遇面や環境面のことが多く、人間関係のことは後回しにしがちです(では、ありませんか?^^)。
もちろん、待遇面の改善も必要でしょうが、多くのメンバーが気にしていながら、なかなか自分達自身では改善できないのが、この「人間関係」です。
・言葉を交わすきっかけ
・問題について話し合うきっかけと方法
・お互いに協力するきっかけと方法
こういうことが当事者にはわからなかったり、言い出せなかったりします。
そのきっかけをつくるのが、ファシリテーター型リーダーの大事な役割だと思います。
そして、「人間関係」と言っても、チームとしていい仕事をするには、単に当たり障りのない関係ではなく、何でも言えて助け合える「信頼関係」が必要です。
それはどのようしたら築けるか?
私は、以下の5つのステップがあると思っています。
⒈ ともに過ごす … 一緒にご飯を食べる。共同作業をする。
⒉ 知り合う … お互いの人となりを知る
⒊ 認め合う … お互いの良さ、感謝を伝える
⒋ 聴き合う … お互いの困りごとや望みを聴く
⒌ 話し合う … 課題について率直に意見交換する
一対一でも、グループでも、こうした場、機会をつくっていくことが大事です。
従来型のリーダーは、業績の結果や制度面しか着目せず、こうした人間関係への働きかけを考えません。指示命令をするだけです。
ファシリテーター型リーダーは、人間関係の重要性を理解し、そこへの働きかけ、土台づくりを丁寧に行うリーダーです。
それには、変な話、お金はかかりません(笑)。
気持ち一つで、すぐに始められます。
「理想の職場」は、案外遠くにあるものではないように思いますが、皆さんはどう思われますか?
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も良い一日をお過ごしください!