【新入社員教育担当者必見!】新入社員への「教え方」セミナー開催

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

2/28 新人を定着させたい東海・関西の中小企業7社16人が参加

昨日は、当MiNO1ファシリテーションオフィス主催
「新人が辞めず、病まず、やる気になる教え方」セミナーを開催し、
7社16人の参加者を得て無事終了しました。

このセミナーは、タイトルの通り、中小企業等の新入社員に定着して元気に働いてもらうため、
先輩・上司に上手な教え手になってもらうためのものです。

「教え方」を教える研修はあまりありませんが、私がこれは必要だと思って企画しました。

というのも、ご支援する企業様の中で、新入社員が半年、一年経たずに辞めてしまった、
心の調子が悪くなってしまった、といったケースが相次いだからです。
私自身が直接研修をした若者もいたので、とても残念な思いがしました。

その原因が、どうやら先輩社員の教え方、接し方にあったとわかり、
新入社員ばかり教育しててもダメだ。教える側の関わり方が変わらないと、
新入社員もつらいし、経営者にとっても損失で、双方にとって不幸だと思いました。

◆会社側の教育の問題点

さて、セミナーでは、以下のような内容をお伝えし、
様々なワークを通して考えていただきました。

まず、これまでの新人教育のよくある「問題点」です。
様々な調査、アンケート、そして、私が直接見聞きした体験から
代表的なものをまとめました。

  ・放置   … 「見て盗め」。聞かれるまで教えない。
  ・無計画 … 計画性がなく、場当たり的に教える。
  ・無目的  … 仕事の意義・目的を言わず「作業」にしてしまう。
  ・経験依存 … 「昔はこうだった」。過去の成功例に依存。
  ・減点法 … 「ダメ出し」のみ。褒めない。
  ・怒る   … 感情的に叱る。不機嫌に接する。
  ・求めすぎ … 一度に多くのこと、難しいことを求める。
  ・楽しんでない … 教える人自身が仕事を楽しんでない
  ・会話がない … 業務以外の会話をしない

◆教育計画の立て方

そして、問題点をなくすための正しい教育計画の立て方をお伝えしました。
『人材育成の教科書』等、様々な人材育成に関する書籍や理論から、
重要な部分をコンパクトにまとめました。

  ⒈ 望ましい人材像を明確にする
  ⒉ 教える内容を洗い出す
  ⒊ 育成プランを決定する(目標・期限・手段)
  ⒋ 育成担当者を決定する
  ⒌ 育成方針を周知する

◆教育係の役割

  ⒈ メンター    
   〜信頼関係をつくる7つのコミュニケーション法
  ⒉ ティーチャー  
   〜3つの教え方(ティーチング・トレーニング・コーチング)
  ⒊ コーディネーター
   〜教える人とつなぎ、全員参加で教育する

◆教える人のNGワード

  「なんで、できないの?」????
  「前にも言った(教えた)よね」????
  「いちいち聞かないで自分で考えて」????
  「適当にやっておいて」????
  「もういいわ。やっておくから」????

◆教える人が持つべき心構え

   ⒈「褒めて伸ばす」
   ⒉「わざと間違える人はいない」
   ⒊「相手が覚えてなかったら、自分がちゃんと教えなかった」

◆正しい「叱り方」

   「怒る」のでも「叱る」のでもなく「教える」

特に、新入社員の離職に一番関わるのが「叱り方」だと思います。
「ダメ出し」ばかりだったり、感情的に怒ってしまったり、
ひどい場合はどなったり、プレッシャーをかける言葉ばかり投げてしまったり。

よく、指導する際に、「怒る」のではなく「叱る」のだと、
「叱る」ことはいいのだと言われています。

しかし、私は、このセミナーでは、「叱る」という言葉・考え方も
やめましょうとお伝えしました。

代わりに、「教える」です。

できてないことや間違った行動があったとして、あくまでそれを指摘し、
正しい行動や取ってほしい行動を「教える」ことをすればいいのです。

相手は知らないだけなので、それを感情的に怒ったり
責めることは不要ですし、理不尽ですらあると思います。

よほど不真面目とか、わざと手を抜いたりする場合は別として、
ミスや理解不足ぐらいのレベルで怒るとしたら、
それは教える側の勝手ですし、そもそも教え方が下手、なのかもしれません。
セミナーでは、相手が理解しやすい教え方もご教授しました。

受講者の声

以下、このような受講者の皆様の声をいただきました。
どれも嬉しいお声ですが、特に、叱るではなく「教える」ということに
共鳴いただいたことや、新入社員を全員で大事に育てていくという
決意を持っていただいたことが嬉しかったです。

株式会社<br>ヒラテ技研<br>大西 様
株式会社
ヒラテ技研
大西 様

叱るでなく「教える」でいいのだと、整理出来たと感じております。

株式会社<br>ヒラテ技研<br>田中 様
株式会社
ヒラテ技研
田中 様

どれも納得できる内容であり共感できます。
全社員で共有することの重要性を学びました。
社内で取り入れていきたい。

石井電気システム株式会社<br>代表取締役<br>石井 様
石井電気システム株式会社
代表取締役
石井 様

良くない例を見て、私自身のことだと思いました。
(普段から世間話しない、思いつきで教える、減点式・・・etc)
私自身が入社してから、丁寧に仕事を教えてもらったわけではないから、
他の人に対しても、いい加減な教え方をしようとしておりました。

リード・プリュス株式会社<br>代表取締役<br>首藤 様
リード・プリュス株式会社
代表取締役
首藤 様

今までの教え方がいかに無計画で無目的で場当たり的だったかを痛感させられました。
また、自分一人で抱え込む癖があるので今日のお話を社内に共有したいと思います。

石材商社 主任<br>J・S 様
石材商社 主任
J・S 様

新人教育に対して今まで深く考えてきませんでした。
しかしすぐにやめてしまう人が多いのが現状です。
どうすればやめないか今回の講習で考えることが必要であると再認識しました。
まず新人の教育方針や教え方について教える立場の者と話し合い、
考えを共有する必要があると感じました。
また、教えるにあたって自分が今しっかりできているか。
手本となれるように行動したいと思います。。

石材商社 副主任<br>Y・F 様
石材商社 副主任
Y・F 様

今まで(前職含む)何人も新人の子たちと一緒に仕事をしてきましたが、
自分の接し方や教え方がこれでいいのかという不安はありました。
今回のセミナーで自分の改善点や良い具体的なアクションが分かりましたので、
会社の者とも相談しながら新人を大切に育てていき、新人だけでなく社員全員から
信頼される社員を目指して行動していきたいと思います。

電設工事業<br>代表取締役<br>K・S 様
電設工事業
代表取締役
K・S 様

各教育係を交えて受講しましたので、計画する事の大事さ、心構え、
意義意味を説明する大事さを学んでくれたと思います。
また今までこのような講義を受けたのが初めてだったので、
この考えは合っていた、こうした方が良かったと再確認できたと思います。。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。