経営者や管理職が、社員を指導・育成するのに実は一番大事なことは?

組織づくりと人材育成のことなら、実績あるファシリテーターにお任せを。自走型・自律型組織への組織変革、チームビルディング、リーダー育成、社員教育、会議・ミーティングの活性化をプロのファシリテーションの技術で実現します。心理的安全性を向上させ、社員の主体性とやる気を引き出し、持続的に発展する強い組織づくりを伴走支援します。神戸を拠点に関西、東海、全国で対面・オンラインでの研修に対応しています。

「人がなかなか育たない」と嘆く経営者や管理職の皆さんとお会いすることがよくあります。

いろんなコンサルタントを呼んできたり、社員に研修を受けさせたり、直接指導もしたりと努力はしていますが、社員のモチベーションは上がらず、成果も上がりません。

一方で、若い社員が自発的に考えて動き、イキイキと仕事をして、業績好調な会社もあります。

何が違うのでしょうか?

「人を動かす」立場の人が、やってしまいがちなことがあります。

それは、相手に信頼されないまま「人を変えよう」とすること。
自分のことは棚に上げて、人を正そうとすることです。

あなたは、誰かによって自分を変えられたいでしょうか?

そう思う人はいないでしょう。

人は学びたい、学ぶ必要がある、この人の話なら聞こう、と思えて初めて何かを「自発的に」学び、変わっていくものです。

では、どうすれば、相手は自発的に学ぼうとしてくれるのでしょうか?

と言うと、教える側がまず「お手本」になること。

これが真っ先に必要であり、効果的なことです。

・ネガティブな言動はせず、人を励ます前向きな言動をする
・人一倍勉強し、実践している
・自分の立場でやるべき正しい行動を日々取っている

そうした「率先垂範」があって初めて、部下・後輩は尊敬・信頼してくれて、「この人の行動を真似よう」「この人のことなら聞こう」という心持ちになるのです。

黙っていてもいい影響を与えることで、人がその影響を受けて変わっていくわけです。

「尊敬」や「信頼」なしに、人が心を開いてくれることはありません。

著名なコンサルタントである福島正伸さんは、指導者には3つの姿勢が求めらると言います。

見本・信頼・支援の3つです。

見本…まず自分が手本を見せる。相手になってほしい姿を自分がやる。

信頼…相手を否定せず、低く見ず、人として受け入れて信頼して接する。

支援…相手が自分で考えてできるように、励ましや質問やアドバイスで自立を助ける。

ちなみに、福島さんはこの3つの影響力の大きさを見本7:信頼2:支援1の比率で表しています。

(福島正伸『真経営学読本』より)

それぐらい、見本になることが一番大きいということですね。

ノウハウや技術、心構えを教えるにしても、まず自分自身が良いお手本となり、相手を信頼して、相手から信頼されて、初めて、相手に「教わろう」という主体性が生まれる。

ちょっと見えにくいことですが、実は一番大事なこととして、育成に当たる方や経営者は踏まえていただけると、若手等の育成がスムーズに行くと思います。

もっと詳しいことや具体的な技術を知りたいという方は、以下のセミナーで学んでいただけます。

ご参加お待ちしております。

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この記事を書いた人

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井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員/ファシリテーター・人材育成コンサルタント。一人一人が主体的に動いて協力する「共創型組織」づくりの対話支援と研修を行っています。東京大学文学部卒。NHKディレクター、JICA、コンサルティング会社等を経て創業。神戸市在住。