社員・部下に指示をしたのにやってくれない。
そんなことありませんか?
経営者・管理職の皆さんから、そんな嘆きをよくお聞きします。
よかれと思ってせっかく提案したのに、やらない…。
話し合って決めたはずのことなのに、やらない…。
最初はやったが、すぐにやらなくなってしまう…。
上司としては業績を上げるために、あれこれ考えて、新しいことをしようとするけど、社員はついてこない。そんな状況です。
どうしてそうなってしまうのでしょうか?
一方で、当の社員に話を聞いてみると、こういう答えが返ってきます。
「何の説明もなく、ただこれをやろう、と。またか、と思うんですよ」
要するに、「やること」は話していても、「なぜ、それをやるのか」という「意図」の説明がないというのです。
上司としてはそれがいいと思っていても、そう考えた理由や過程を、社員・部下に話していない。
だから、納得感が得られず、自発的な動きにつながらないのです。
人は自分で考えて、必要性を認め、「納得」をしないと主体的に動けない生き物ではないでしょうか。経営者の皆さん自身が、まさにそうだと思います。
「社員には伝わっていない」ということを素直に認めて、何かを導入する前に、そうしたい「意図」を丁寧に説明する。疑問があれば質問してもらって答える。一緒に考える。
そういう地道な努力の積み重ねで、社員からの納得と、何より大事な「信頼」が得られ、動いてくれるようになるはずです。
相手が動かない時、「意図」を説明することを忘れていないか、今一度振り返ってみて下さい。