仕事柄、いろんなコミュニケーションの本を読みますが、今日はこちらをご紹介します。
同じ部下でも男性と女性とではかけるべき言葉が違う、ということを解説した本です。
現場の「あるある」がたくさんあって、私には面白かったです。
ご支援している企業等の男性管理職の皆さんから、「女性部下への接し方に悩む」という声をよくお聞きします。
そういう方には特にお勧めです。
やはり、女性との会話で大事なのは、「共感」の一言に尽きると思います。
まずは否定せず、反論せず、「そうだよね」「そうですよね」「わかります」と、相手の言っていることに「Yes」で返すこと。
自分の言いたいことは、十分に相手の感情や考えを聞いた上で伝える。
そうでないと受け取ってもらえません。
これがわかっていない男性陣はすぐに「それで?(と結論を急ぐ)」、あるいは「それはこうしたらいいよ」と即助言してしまいます。
話の内容・結論・解決策にしか興味がない、という男性特有の脳の働きで反応してしまうのです(私もそうですが…)。
一方で、男性に大事なのは「承認」や「尊敬」です。
「すごいね」「よく頑張ってるね」等と褒めること。
男性の場合は、結論・内容中心でも大丈夫です。
これらはもちろん「一般的傾向」であって、女性でも「男性脳」傾向の方もいれば、男性でも「女性脳」傾向の方もいます。
そういう例外も見極めながら、男女の違いを意識して言葉をかけると、コミュニケーションがスムーズになりますね。
目的はあくまで「相手が気持ちよく動いて力を発揮すること」。
そのためには、少々の労は惜しまず、相手を理解し、相手に合わせることが、コミュニケーションの極意ですね。