新人の離職防止は、先輩・上司の「教え方」から

ファシリテーションのことなら、神戸市の専門家にお任せを。ファシリテーションとはアジェンダを整え、会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーター(支援型リーダー)とは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、リーダーシップ、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は関西はじめ全国に対応。

新年度がスタートし、新入社員研修もひと段落した頃ですね。

さて、皆さん、折角採用した新入社員がすぐに辞めずないかどうか、気掛かりではありませんか?

私自身、新入社員研修を行うことがありますが、苦い経験があります。

それは、フォローアップも含め自分が半年かけて関わった若者たちが、1年経たないうちに辞めてしまっていたことです。

小さな会社で懇意にさせていただいていたので、人事担当者にも私にもインパクトがありました。

私の力不足もあったかとは思いますが、主な原因は、話を伺うに、「先輩社員の教え方がまずかった」ということのようでした。

あまり丁寧に教えず、見て覚えろという昔ながらのスタイル。日常のコミュニケーションも乏しく、育成の計画も不十分で場当たり的だったそうです。

その新人さんはやる気はあり、その会社にとっては優秀な方だったのに、とてももったいない事をしました。

ですので、私は、先輩・上司に対する「教え方」研修に力を入れています。

新入社員研修はどこの会社もするでしょうが、先輩・上司の教え方・関わり方が不味ければ、その投資は水の泡になってしまうからです。

「教え方」というのは、きちんと学んだことがある人は少ないと思います。教え方にもマインドとプランとスキルが必要なのです。

色々ありますが、最低これだけでもやっていただきたい大事なことは次の3つです。

⒈ メンターを決める

⒉ ミーティングの時間を持つ

⒊ 加点法で教える

⒈ メンターを決める

 メンターはここでは教育係であり、相談できる「お兄さん・お姉さん」のことです。そういう担当者をちゃんと決めましょう。よくないのは、「誰か手が空いてる人が空いてる時に教える」というスタイルです。これでは新人さんは誰に教わり、相談すればばいいかわかりません。

⒉ ミーティングの時間を持つ

 そのメンターが毎日、もしくは最低でも1週間に一度、新人の話を聴く時間を持つ。それをいつの何時と決めておくこと。15分程度の短い時間で十分です。「どんな仕事ができたか。学びは何か。困っていることや不安ははないか。」と言った質問をしてとにかく新人の話を聴くことで安心感を与え、信頼関係をつくっていきます。

⒊ 加点法で教える

 できていない事等を教える必要もあるでしょう。その場合でも、マイナス面ばかり指摘するのではなく、まずできているプラスの面を「褒める」ことから。次いで、不足点は「こうすればできるよ。さらによくなるよ」というプラスの言い方で教える。全然受け取り方が違ってきます。

新入社員の早期離職の理由の大半が「人間関係」と言われています。

新入社員は大なり小なり「不安」です。自分からコミュニケーションを取れる人は多くはありません。

そんな新人たちの心理を理解し、安心させる人間関係を築いて、ポジティブなコミュニケーションで教えていく事。

そうしたマインドと方法を、全社員で共有していけば、確実に早期離職は防げると思います。

一人一人がイキイキと働き、全員が協力し合える組織になりますように!

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。