ファシリテーションというと、何かスマートに会議を進行していくイメージがあると思いますが、実際の現場ではもっと泥臭いものです。
先日も、ある中小企業さんで業務改善の話し合いを仲介しましたが、社長さんは社員さんが話すとすぐに「それは…」と言って自分が話し始めて止まらず、同じ話を繰り返します。
社員も辟易としているところ、私が「ちょっと聞いていただけますか」と何度も止めて、社員が話す時間をつくりました。
質問によってお互いの認識の違いや、問題の所在を明らかにして、「つまり、こういうことでしょうか?」「これでいいですか?」と、一つ一つ確認を積み上げていきました。(でないと話が蒸し返されるので…)
その結果、長年やっていたムダな作業をなくし、社員の負担を減らす措置を取り、疎かだった予算管理に注力する時間をつくることと、今後課を超えたミーティングを社員が自主的に行なっていくことが決まりました。
当事者だけだと、思い込みがあったり、社長、及び社員同士で話し合うことを諦めてしまったりして、その結果問題がこじれてしまうことがままあります。
外部の支援者が仲介することで、お互いの意見と理解を促進し、問題解決を円滑にすることができます。
今回は、社長さんの話を止めるのが大変で3時間かかりましたけどね(笑)。