「意見を出してもらえない…」
そんな会議で「心理的安全性」を高めて話しやすくするには?
最後は、一番単純な技、「アイスブレイク」です。
アイスブレイクとは?
アイス=氷。凍りつくような「緊張」のことを指しています。
ブレイク=壊す。
つまり、「緊張をほぐす」ということで、会議やワークショップの冒頭で、本題に入る前に行うアクティビティのことです。
自己紹介に何かの「お題」をつけて話してもらうことが多いですが、いろんなアイスブレイクがあります。
アイスブレイクの目的
アイスブレイクは主に、初対面の方が集まった場で用いられます。
やはり、人間は、知っている仲なら話しやすいですが、知らない間柄では話しにくく、「関係性」が話しやすさを左右します。
アイスブレイクを行うことで、お互いのことを知り、少しでも関係が近くなり、親近感が湧く。それによって緊張を解いて、「心理的安全性」を高めることができます。
つまり、アイスブレイクの第一の目的は「お互いを知る」というところにあります。
もう一つは、「話す練習」にもなることです。
内容はともかく話す(発声する)ことで、緊張をほぐすことができます。(笑いが起きるようなお題ならなおさらいいです)
ですので、アイスブレイクは、初対面の場に限らず、知ったメンバーの会議や定例の会議でもお奨めします。
本題に入る前に、最初に全員に一言話してもらうことで和やかな雰囲気で始められます。
アイスブレイクの方法
アイスブレイクには様々な方法がありますが、ここでは、主に組織の中の会議で使いやすいものをご紹介します。
見知った仲の会議では、あまり取ってつけたようなことをすると不自然になりますので、違和感の少ない、話しやすい「お題」を出す程度が望ましいです。
例えば、
「最近あったちょっといいこと」
「最近ちょっと嬉しかったこと」
「最近の私の“推し”」
「今度の休みは何する?」
「夏の楽しみ方」
等です。
「ちょっと」と敢えて入れているのはハードルを下げるためです。
「何かすごいこと、面白いことを言わないといけない」と考える人もいますので、大したことでなくていいと言ってあげた方がいいからです。
ファシリテーター自身が、まず自分の例を話すといいでしょう。
例えば、「最近あったちょっといいことは…うちの猫の餌を変えたら、すごく喜んで食べてくれたことです」など。大したことないほどいいです(笑)。
お題の選び方にはポイントがあります。
- ポジティブなもの
- 各自が「好き」なもの
- その人らしさが出そうなもの
- 時期に合った話題
- 本題そのものではない話題
工夫次第で色々考えられますが、とにかく、お互いの人となりを知ること、そして、一言話すことがアイスブレイクのポイントです。
心理的安全性を高めて、話しやすい雰囲気の会議にしましょう!