心理的安全性の高め方〜話しやすい会議にするコツ(7)アイスブレイク

ファシリテーションのことなら、神戸市の専門家にお任せを。ファシリテーションとはアジェンダを整え、会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーター(支援型リーダー)とは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、リーダーシップ、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は関西はじめ全国に対応。

「意見を出してもらえない…」

そんな会議で「心理的安全性」を高めて話しやすくするには?

最後は、一番単純な技、「アイスブレイク」です。

アイスブレイクとは?

アイス=氷。凍りつくような「緊張」のことを指しています。
ブレイク=壊す。

つまり、「緊張をほぐす」ということで、会議やワークショップの冒頭で、本題に入る前に行うアクティビティのことです。

自己紹介に何かの「お題」をつけて話してもらうことが多いですが、いろんなアイスブレイクがあります。

アイスブレイクの目的

アイスブレイクは主に、初対面の方が集まった場で用いられます。

やはり、人間は、知っている仲なら話しやすいですが、知らない間柄では話しにくく、「関係性」が話しやすさを左右します。

アイスブレイクを行うことで、お互いのことを知り、少しでも関係が近くなり、親近感が湧く。それによって緊張を解いて、「心理的安全性」を高めることができます。

つまり、アイスブレイクの第一の目的は「お互いを知る」というところにあります。

もう一つは、「話す練習」にもなることです。

内容はともかく話す(発声する)ことで、緊張をほぐすことができます。(笑いが起きるようなお題ならなおさらいいです)

ですので、アイスブレイクは、初対面の場に限らず、知ったメンバーの会議や定例の会議でもお奨めします。

本題に入る前に、最初に全員に一言話してもらうことで和やかな雰囲気で始められます。

アイスブレイクの方法

アイスブレイクには様々な方法がありますが、ここでは、主に組織の中の会議で使いやすいものをご紹介します。

見知った仲の会議では、あまり取ってつけたようなことをすると不自然になりますので、違和感の少ない、話しやすい「お題」を出す程度が望ましいです。

例えば、

「最近あったちょっといいこと」

「最近ちょっと嬉しかったこと」

「最近の私の“推し”」

「今度の休みは何する?」

「夏の楽しみ方」

等です。

「ちょっと」と敢えて入れているのはハードルを下げるためです。

「何かすごいこと、面白いことを言わないといけない」と考える人もいますので、大したことでなくていいと言ってあげた方がいいからです。

ファシリテーター自身が、まず自分の例を話すといいでしょう。

例えば、「最近あったちょっといいことは…うちの猫の餌を変えたら、すごく喜んで食べてくれたことです」など。大したことないほどいいです(笑)。

お題の選び方にはポイントがあります。

  • ポジティブなもの
  • 各自が「好き」なもの
  • その人らしさが出そうなもの
  • 時期に合った話題
  • 本題そのものではない話題

工夫次第で色々考えられますが、とにかく、お互いの人となりを知ること、そして、一言話すことがアイスブレイクのポイントです。

心理的安全性を高めて、話しやすい雰囲気の会議にしましょう!

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この記事を書いた人

組織づくりと人材育成のことなら、実績あるファシリテーターにお任せを。自走型・自律型組織への組織変革、チームビルディング、リーダー育成、社員教育、会議・ミーティングの活性化をプロのファシリテーションの技術で実現します。心理的安全性を向上させ、社員の主体性とやる気を引き出し、持続的に発展する強い組織づくりを伴走支援します。神戸を拠点に関西、東海、全国で対面・オンラインでの研修に対応しています。

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員/ファシリテーター・人材育成コンサルタント。一人一人が主体的に動いて協力する「共創型組織」づくりの対話支援と研修を行っています。東京大学文学部卒。NHKディレクター、JICA、コンサルティング会社等を経て創業。神戸市在住。