安全な場づくりのための対話(第1回):岐阜県・福祉系NPO法人様

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

日々いろんな仕事をご依頼いただき、どれもありがたいのですが、今回は、特に、人と人の心をつなげることができて嬉しく、ファシリテーター冥利に尽きるお話でした。

先日、岐阜県内のあるNPO法人様から、大事な話し合いの場のファシリテーションをしてほしいとの依頼をいただきました。

そのNPOは、様々な困難や生きづらさを抱える子どもと親を支援している団体で、そうした人たちのための「居場所」を運営しています。

最近、そこで、利用者とスタッフの間にトラブルが起き、信頼と安全を回復するために話し合いが必要だと団体の代表が考え、私に対話の場のファシリテーションを依頼して下さりました。

代表含め12人の方が集まりましたが、その中に、当初は参加予定ではなかったトラブルの当事者Aさんの姿も。他のメンバーはどう思っているのか?Aさん自身の胸中は?最初は誰もが緊張している様子でした。

進行の詳細は控えますが、ファシリテーターを務めた私は、Aさんと他の参加者をつなぐことを心がけ、Aさんからトラブルが起きた時の事実と気持ちを尋ね、その後、他の参加者に「質問か感想は?」と尋ねました。

そして、参加者の発言にどう思ったか?とAさんに返す。
その「橋渡し」を重ねました。

事実とお互いの気持ちがわかり、緊張していた雰囲気が次第に和らぐにつれ、
みんながAさんに思いやりの言葉をかけていきました。

「来てくれて、ほっとした。」
「今日は来にくいだろうに、よく逃げずに来てくれた。」
「心配していたよ。」
「来てくれて嬉しい。また来てね」
「無理に何か言わなくてもいいんだよ。みんなを信頼して」

Aさんは涙をこぼしながら、「晒し者になるかと思ってたけど、来てよかった」と、みんなへの感謝の気持ちを伝えました。(私も思わず涙ぐんでしまうほど、感動的な場面でした)

こうして信頼関係を結び直したところで、後半は「これから」についての対話。
「安心安全な居場所をつくるにはどうしたらいいか?」について議論し、たくさんの前向きな意見を出してもらえました。

参加者の皆様からはこんな感想をいただきました。

「どんな話し合いになるのか緊張していたけど、みんなの思っていることが聞けてよかった」
「自分がどうしていけばいいかわかった。」
「心が軽くなった感じがして、参加してよかった」

また、代表からは、アンケートで、以下のような感想をいただきました。

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。
法人代表が記入したアンケートの実物
代表のアンケートより

◇誰もが肯定的に対等に話すことができるよう進行が進められていた。
◇参加者が自分の思っていたことをみんなに話すことができ、受け入れてもらえたという自信を持つことができた。
◇起きた出来事で怒りや悲しみの感情を持っていた人が、話し合いを聞く中で客観的な思考に切り替えることができていた。
◇この機会があったことで、利用者同士の信愛関係が深まり、安心できる居場所であることや、改めて自分のとってこの場所が大切なところであったという認識を持つことができたという人が何人もいた。
◇個々の言葉を聞き、ここにいる人たちが本当に思いやりのある優しい人たちなんだと信頼できるようになったという感想をもらった。
◇会話が個人の感情も含めて深まっていくようサポートや配慮がされていた。
◇組織の課題について、スタッフだけのせいにするのではなく、自分たちも協力していこうという意思を確認することができた。

<自分達だけでの場合との違いは?>
◆自分たちだけで行うと、感情的な内容に発展していく場合が多い。
◆いつもは小さな声でしか話せなかった人が、自分の考えをきちんと伝えることができた。この機会の間に人が成長していったのを相互に認めることができた。
◆他の機関に通う人から、「毎週今回のような話し合いをしているが、否定をされたり感情的な話になり、聞いていることもつらくなったり、傷つけられていけなくなることもあるが、今回は全くそことは違って驚いた」という感想を聞いた。

アンケートにもあるように、私も、参加者のみなさんの思いやりの言葉に触れ、優しい人たちばかりの素敵な場だなぁと思いました。その本心が自然と表現され、交わされるためのお手伝いをしたにすぎませんが、それができて、本当に嬉しかったです。

人間関係やコミュニケーションの問題に悩む団体、組織は少なくないと思います。

安心して話せる前向きな対話の場をつくりたい皆様、どうぞご相談ください。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。