データで見る若手の離職理由　一位は、やはり「◯◯◯◯」

「若手が定着しない」という声を中小企業でよくお聞きします。

実際のところ、新卒社員等の若手はどのような理由で離職しているのでしょうか？

国が出しているデータを見てみます。

厚生労働省の「転職者実態調査」によると、自己都合による年齢階級別に見た離職理由の上位３つの割合は以下の表の通りです。

令和２年転職者実態調査の概況｜厚生労働省

令和２年転職者実態調査の概況について紹介しています。

www.mhlw.go.jp

出典：転職者実態調査（2020年）→個人調査　⒊離職理由

一口に離職と言っても、それぞれの年代で、上位に来る理由は異なることがわかりますね。

中でも、今話題となっている若手の場合、２０代前半ではトップは「人間関係」であることがわかります。

同じ２０代でも後半だと、「仕事内容」がトップ。

人間関係には慣れ、クリアできていても「やりたいこと」と合わなかったり、その後のキャリアを描けなくなるといったところでしょうか。

このデータから言えることは、やはりライフステージによって社員が大事に考えることは異なり、定着にはそれに即した対応が必要であること。

また、特に、２０代前半の若手層に対しては、先輩、上司、同僚等との人間関係が上手くいくように配慮する必要があるということです。

私の経験から言えるのは、特に大きい問題が「相談相手がいるかどうか」。

新卒社員にとって一番話しやすいのが、やはり「同期」の存在です。

ただ、中小企業では、同時に複数の人を雇えないこともよくあることです。

その場合、できるだけ歳の近い先輩に「メンター」の役割を与え、いつでも相談できるようにすること。

または、それも難しければ、私のような社外の専門家を、相談できる窓口にしておくこと。

等、「相談できる相手がいる」状態にしておくことは、若手社員の定着にとても重要です。

御社ではどのような体制ができていますでしょうか？

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