「話ができれば何でもできる」~4歳の自分に教えられたこと

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとはアジェンダを整え、会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

ゴールデンウィークはいかが過ごされたでしょうか?

有意義な時間を過ごされていれば何よりです。

私は、最終日親元に帰って両親と時間を過ごしました。

私の両親は80歳前後。

会話の内容は昔の思い出話が多くなりました。

そんな中で、私の子どもの頃の話を聞くと、「そんな事を言ってたんだ!」と、

自分でも覚えていなかった、ちょっと驚くようなエピソードがありました。

私は、4歳の時ヴァイオリン教室に通い始めたのですが(飽きて途中でやめてしまいましたが????)、家から10分ほどかかる道のりを一人で歩いて通っていたそうです(もうほぼ忘れていました)。

その教室はビルの7階にあり、エレベーターで昇らなくてはいけませんが、

7階のボタンは、当時の私の身長では当然届かない高さにありました。

そこで、どうしていたかと言うと、毎回同乗した大人に頼んで押してもらっていたそうです。

抵抗はなかったのか?

と言うと、4歳の私は母にこう言っていたそうです。

「話ができればどこでも行けるやん」(関西弁で読んで下さい)。

自分が、自分の行きたい所、したいことをちゃんと伝えさえすれば、教えてもらったり、助けてもらったりして、望みは叶えられるという意味だったのでしょう。

何と楽観的で自信があったんだろうと、自分でも呆れて笑ってしまいました。

それから早や半世紀が過ぎ(笑)、今の私はそこまで楽観的に、素直に人とコミュニケーションが取れているかと言うと、やはり「大人」として、あれこれ相手の気持ちを考え過ぎたり、断られたらどうしようと、自信のなさから最初から尻込みしてしまっていることも多いなと感じます。

けれど、変わっていない自分の「核」があるなとも思います。

それは、やはり、コミュニケーションがちゃんとできれば、私たちはお互いの望みを叶えることができるし、共に問題を解決していくことができるでしょう、という思いです。

ファシリテーターを名乗り、会議等の話し合いの場を上手に取り持とうとしていること、その技術を伝えることをしているのも、そんな思いからです。

自分の人生経験上、問題が起きたり、それが長引いたり、こじれたりするのは、ほぼほぼ「ちゃんと話をしていないから」に尽きると思っています。

企業でも、社会問題でも、国家間の対立でも同じ事が言えるのではないでしょうか。

逆に、話し合いをきちんとできれば、私たちは、いろんな事を望むように実現できていくのだと思います。

4歳の私が、もし今の私を見たら、こう言うかもしれません。

「話ができれば何でもできるやん」。

あの頃の私には世界はどんな風に見えていたのでしょう。

もっと無邪気に、もっと楽観的に、もっと率直にコミュニケーションを取り、広げ、助け、「何でもできる」世界にしていきたいなと、思いを新たにしました。

そんなゴールデンウィークが終わり、気分一新、より一層ファシリテーションに打ち込んでいきます。

皆さんは、周りの人に思いを伝えていますか?

きちんと話し合いをしていますか?

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。