ザックリな質問への答え方

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとは会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーターとは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

「どうしたら会議をまとめられますか?」

ファシリテーションを実践している仲間が、先日、社内セミナーで講義した後でこんな質問をされたそうです。

いわゆる「ザックリすぎる質問」です(笑)。
ファシリテーションの本一冊か、1日研修の内容が必要になるでしょう。

みなさんなら、社員や同僚にこう聞かれたらどう答えますか?

「どうしたら営業が上手にできますか?」

「どうしたら製品の開発力が上がりますか?」

「どうしたら部下をまとめられますか?」

等、ザックリすぎる質問をされた場合。

私なら、どうするか?

というと、答えません。

私に言わせれば、こういうのは「すぐに答えてはいけない問い」です。

逆に、「具体的に何に困っているの?」と聞き返します。

そして、焦点が絞れるまで質問し続けます。

どこまで聞くかというと、「場面の映像が浮かぶまで」です。

そこで初めて答えます。

でないと、具体的な答えは言えません。

もし、いきなり答えようとしたら、会議でも営業でも、それにまつわる全てのことを説明しなければならず、そうしようとしてしまうでしょう。

しかし、相手がそれを必要としているとは限らないし、言っても響かないかもしれません。双方にとって、おそらく時間と労力の無駄でしょう。

「漠然とした問いには漠然とした答えしか返ってこない」です。

できるだけ、「問い」の焦点を絞っていくことが課題解決のコツ。

会議のファシリテーションでも、漠然とした問いよりも絞った問いの方が有効です。

例えば、「どうしたら売り上げが上がるか?」よりも「どんなお客さんがこの商品を今一番必要とするだろうか?」等。

絞り方のポイントは、繰り返しになりますが、「映像が浮かぶこと」です。

ザックリな問いから始まってもいいのですが、段々と焦点を絞ったクッキリな問いにしていきましょう。

お読みいただき、ありがとうございます。

今日も良い一日をお過ごしください!

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。