「うちの社員は会議で意見を言わないんですよ…」
と嘆く、ある社長さん。
依頼されて会議をオブザーブすると、原因がすぐにわかりました。
社長が一人でしゃべり続けていたのです(笑)。
社員が何か言っても、「あー、それはね…○○すればいいから」とすぐに口を挟みます。
これで社員の意見を引き出すのは至難の業です。
もちろん、その社長には、終了後、見たままをお伝えし、気づいていただきましたが、
このような事は本当によくあると思います。
中小企業では、幹部会議等で社長が司会進行をする事が多いと思います。
本来、会議の進行役の役割は、「みんなの意見を聞いて、まとめる」ことです。
一方で、社長やリーダーは、誰よりも組織全体のこと、経営のことを考えているし、アイディアや伝えたいことが色々あるのも自然なことです。
「聞かなきゃいけないけど、話したい」というジレンマ。
を抱えたまま、進行するのは本当はとても難しい事です。
(「聴く」ことに慣れてくれば切り替えられますが)
そこで、オススメしたいのは、
⒈ 進行を誰かに任せる事(会議の設計含め)
⒉ 社長が話す時間は確保してもらい、みんなに意見を出してもらう時間と分ける事
です。
⒈ は、No.2、もしくは、公平な聞き役、行事役になるのが得意な人に
⒉ は、議事次第に「社長の話 10分」「協議 20分」等と最初から書いておきます。
そうすることで、大事な伝えたい事は伝え、みんなの意見を聞く時は黙っておくという
切り替えが、何もないよりはしやすくなるでしょう(進行役にも、止めてもらうようにお願いしておいて)。
つまり、役割を分ける。時間を分ける。という工夫です。
社員との大事なコミュニケーションの場である会議、
どんな風になるといいのか、今一度、見直してみてください。