今日は、来年度の新入社員のための「内定者研修」に登壇しました。
⒈ 社会人としての心構え
⒉ マナーの基本
⒊ コミュニケーションの基本
⒋ セルフマネジメント
と4本柱で学んでいただいた中で、最後の感想で、
「これを鍛えていきたい」という声が一番多く集まった「ある力」がありました。
それは何だったでしょうか?
正解は…
「雑談力」でした。
何気ない会話で、初対面の相手のことを知り、
自分のことを知ってもらうコミュニケーション力。
仕事の基礎である人間関係を築いていくために、
実は重要なスキル・能力だと私は思っています。
ですので、敢えて、「雑談する」というワークを設け、
ペアで実践してもらいました。
具体的なスキルは以下の三つです。
①相手に関心を持って、いろんな質問をすること。
②聞いたことに対する反応を示すこと。
③自分のことも伝えて知ってもらうこと。
できる人は自然とできていることですが、
初対面の人と話すことに慣れてない学生たちにとっては
分解して理解するのが新鮮だったようで、どのペアも会話が弾み、
「共通点を見つけて親しくなった」といった声も聞かれました。
どこの会社も、新入社員に対しては、
研修等で、基本的なことから会社のこと、業務のこと等、
多くのことを教え込もうとすると思います。
でも、人としての人に対する関わり方という、
本当にベーシックな、当たり前のようで、実はできない人も多い、
誰にも教わらないことを教えるのが、実は大事ではないかなと私は思ったりします。
「入社前までに、バイト先でいろんな人と話す」
「寮の同級生全員と話し、共通点を探す」
「家族ときちんと挨拶する」
最後の行動計画では、そんな声が聞かれました。
誰とでも雑談ができる、人間関係力の高い若者が増えていってほしいなと思います。
新入社員に持って欲しい○○力
この記事を書いた人
井坂 泰成
合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。