早く行くか、遠くまで行くか ー リーダーに自問してほしいこと 

ファシリテーションのことなら、岐阜県唯一の専門家にお任せを。ファシリテーションとはアジェンダを整え、会議を円滑に進行し、チームの力を最大限に引き出すこと。ファシリテーター(支援型リーダー)とは単なる司会ではなく意見とやる気を引き出す役割。中小企業等の組織活性化、心理的安全性の向上、風土づくり、チームビルディング、リーダーシップ、SDGsの促進等に必須のスキルです。管理職等の人材育成、社員教育に、その意味や手法、コツを研修や講座でお教えします。オンライン会議、WEB会議も対応。地域は岐阜、愛知、名古屋、東海地方はじめ全国に対応。

早く行きたければ、一人で進め。

遠くまで行きたければ、みんなで進め。

(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)

アフリカの諺

私の好きなアフリカの諺です。

ファシリテーションの必要性、意義を語ってくれているような気がしています。

しばしば引用され、2年前、岸田首相も所信表明演説で語りました。

この言葉の意味するところをあらためて考えてみると、どういうことでしょうか?

企業等の組織にあてはめてみると、社長と社員、上司の部下、リーダーとメンバーの関係で理解できると思います。

私の研修でも、よく「自分でやった方が早い」と、部下に指示や指導をするよりも自ら課題解決をしてしまうと語る上司の方がいらっしゃいます。

確かに、その時は早いでしょう。

それが諺の言う「一人で進め」という意味。

ただし、それを繰り返しているとどうなるか?

と言うと、部下たちは育たず、部署全体としての成果は、上司一人分の成果以上には上がらないということになってしまいます。

また、会議においても、上司一人が策を考え、決定し、部下に実行させれば「話は早い」でしょう。

ただし、その場合、部下たちの考えは生かされず、やる気も引き出されないので、人数分の力が発揮されません。

つまり、早いけど、成果は低い。早いけど、成長していかないということですね。

下手すると、それどころか、嫌気がさして、部下は辞めていったり、業績が低迷しかねません。

逆に、最初は時間がかかっても、部下をしっかり教育し、力を発揮させてあげれば、会議でも意見を引き出して生かしていけば、部下自身が主体的に動いていきます。

そんな「みんなの力を生かす」関わり方を続けていけば、組織は持続的に成長していきます。

この諺の「遠くまで」の意味は、「持続的な成長」と捉えることができます。
そして、それを可能にするのは、やはり「みんなの協力」なのだと言えると思います。

私自身も、人と一緒に活動している際に、自分の考えを優先したいという気持ちが起きたり、早く決められるのにと思うこと、「やっぱり一人でやろうかな」と思うこともあります。

が、そんな時は「早く行きたいのか、遠くまで行きたいのか?」と、問い返します。

皆さんの仕事や活動が、遠くまで進めるよう、みんなの力を引き出していっていただけたらと思います。

具体的な方法でお困りの際は、ぜひご相談ください。

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この記事を書いた人

井坂 泰成

合同会社ひとのわ代表社員。ファシリテーター・人材育成コンサルタント。東京大学文学部卒。NHKディレクター、国際協力NGO・JICA、コンサルティング会社等を経て創業。ファシリテーションスキルと元マスコミならではのわかりやすい説明力で、組織や地域における「対話」の支援とファシリテーションや支援型リーダー育成研修等の人材育成を行っています。